共創自治区 SHIKIAMI CONCON
Branding,Planning & Strategy,Art Direction,Space Produce,Facilities,Futures
京都大学農学部が管理する西日本最大の原生林「芦生研究林」のブランディングを実施しました。リサーチを重ねて、ロゴデザイン、WEBサイト制作を行いました。
はじめての「森のブランディング」の相談に、一泊二日でデザイナー、フォトグラファーを同行させ、芦生研究林の状況や、そこで研究を行う研究者らと森と人のリサーチからスタートしました。
私たち日本人にとって、山や川や森は身近な存在です。それ故に森の認知拡大は初手が難しく知っていると思っていた自然を改めて見つめ直す作業となりました。
芦生研究林は広大で森の管理人や、宿泊しながら動植物の研究をされている方など話を聞くうちにとても立体的で相互に関係し合い、自然の営みの中で人も研究を進めていることがわかりました。
リサーチを終え、車中で同行したメンバーらと会話しながら、それぞれのインスピレーションをシェアしていきました。「動物パズルではないか?」という発想をデザイナーにシェアし、森では人もその移り変わりの一つのピースであり、それらが複雑に絡み合った状態で今の生態系が存在している。つまり、どちらかのバランスが崩れた時に全体のピースが崩れ去る危うい存在ながらも、相互に補助し合っている状態。WEBサイトも合わせて一新され、情報の整備を行いました。
一般の見学も受付を開始し、実際に森に足を踏み入れ、森の案内を聞くことで研究林としての意味や、そこで行われる研究の意味を理解できます。また同様の施設が国内には数カ所あり、納品したテンプレートは別施設でも流用可能とすることで、一つのWEBサイトが今後、各施設の認知拡大のツールとなるよう作成しています。クラウドファンディングを実施し、自活可能な研究林のあり方をしめしています。サイトでは研究者たちのレポートなど見応えもあるので是非、アクセスしてみてください。
廣田碧 / Midori Hirota
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