崇仁新町

  • Year
    2018
  • Client Partner

    京都市

  • Category
    Space Produce

Outline

京都駅を東に徒歩5分歩いたエリアに京都市立芸大の移転に伴う大規模な工事が行われる予定の敷地にて、工事が開始されるまでの約3年の間、暫定利用として崇仁地区の地域活性のご依頼を受けました。 このエリアは歴史的に複雑な課題を多く抱えており、これまで新しい挑戦が実施しにくいエリアでしたが、2017年12月のプレまちびらきを経て、2018年2月にグランドオープン〜2020年5月の期間満了の2年半という限られた期間で京都市内、府外、国外の来場者43万人の動員を生み、さまざまな報道メディアにて崇仁地区の活気の発信に成功しました。

Issue

歴史的にこのエリアに対するネガティブな印象が強く、そのイメージを刷新することが最大の目的でした。リサーチ やヒアリングを重ね崇仁地区の人々とたくさんの交流を行う中、かつて言われていたようなネガティブな印象は一瞬で消え去りました。このプロジェクトの課題は長く刷り込まれてきたイメージを抜本的に変えるシンプルで誰にでも理解できる施策が必要だと判断しました。

Solution

リサーチの結果、私たちが出した答えは「お互いに分かり合えない状況を打破するために期間限定の屋台村を立ち上げる」ことでした。理由として、リサーチする中で、驚くほど美味しい料理やお酒、そして魅力的な人々との出会いが源泉となり、お互いに分かり合えないもの同士でも、同じテーブルを囲み、料理を食べ、お酒を飲み、言葉を交わす。たった、それだけで長い歴史の中で抱えてきた齟齬を解消することができるのではないかと結論付けました。

私たちは、ネーミング・コンセプト制作・場の空気の設計を担当し、どのような空間でどのような対話や時間が流れるべきかを考案しました。この地に長く住む人たちは、施設名称に「崇仁」という地名が入ることへの危惧がありましたが、私たちは頑なに「崇仁新町」という名前を守りました。

なぜなら、その土地の名前というものは今生きてる私たちだけではなく、この崇仁というエリアに対して、魂を込めて開拓してきた先人たちがいるからです。今を生きる私たちは、その延長線上に立っている。誰が何と言おうが、ネガティブなことを言われようが、今のこの街の魅力を伝えていくための場所であり、 ただの商業施設ではありません。今の崇仁のイメージを世界に届けるため、 施設名称には「崇仁」という名前を誇らしく、新たな側面として示す「新町」を言葉を組み合わせました。

Review

最終的に2年半の運用期間を大盛況のまま終えることができました。延べ 43万人の来場を記録し、現地の人も観光客も年配の方も若者も参加する世代を超え無数の対話を生み出すことに成功しました。国内にあるほとんどの報道 メディアでポジティブに取り上げられ、このエリアのイメージの刷新に成功しました。

Team

producer

noun production 小久保寧

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